〇個性:★★★★☆ 手つかずの自然の中に通った1本道が美しい!
〇一言紹介:医の神様、少彦名命を祀る神社に続くパワースポットです。
酒列磯前(さかつらいそさき)神社と読みます。同じような読み方で大洗磯前神社がありますがこの二つは“対の宮”と言ってニコイチで信仰される神社です。
事の始まりは856年末に降り立った2柱の神様。大洗磯前神社の御祭神、大己貴命(オオナムチノミコト)と酒列磯前神社の 〃 少彦名命(スクナヒコナノミコト)が大洗の海辺に降り立ち、『昔この地で国を造り、去ったが人々を救うために再び帰ってきたのだ。』とおっしゃったそうです。
背景には当時の常陸国に疫病が蔓延していた事があるようですね。特に少彦名命は医療の神様でもあったため厚く信仰されたとみられます。
駐車場は参道の真ん中脇にあるよ
対の宮というだけあって二つの神社は車で15分くらいの距離に位置しています。酒列磯前神社の方が北にありますね。帰る方向に遠い方から順に訪れるといいぞ。
酒列磯前神社、普通にパワースポットとしての神社巡りに行ってもよい大きな神社ですが私みたいな絶景・珍景ハンターにもおすすめの場所があります。
それがトップ画にある参道脇の樹叢(=群がって生える樹木)。茨城県指定の天然記念物に指定されています。
神秘的な光景でしょ?
神社それよりも御利益がありそうなパワースポットですね。関東では珍しい常緑広葉樹で出来たこの樹叢、実は自然に出来たものです。(木の根元は7世紀ごろの古墳らしいです。)
参道の長さは約300m。中には樹齢300年を超すヤブツバキやうねうねの奇樹、タブノキなどを中心に暖温帯性常緑広葉樹と呼ばれる木々から樹叢は成り立ちます。
これがタブノキ
何往復でもしてやるぜ
参道途中には海が見える鳥居があります。これもまた絶景ですね。鳥居を抜けると階段があって漁港へと続きます。
奥の方には東日本大震災で崩れてしまった石灯篭が並びます。ちょっと悲しいですね。
神社にたどり着いてしまった。
素晴らしい景色。大洗磯前神社の磯辺の鳥居は天気と時間を選ぶ感じでしたけど酒列磯前は時期に左右されないタイプの絶景ですね。
個人的にこの参道が一番の目的でしたけどもちろん神社にもお参りしてきましたよ。
見つめあう狛犬
実に良き天気
お参りする前に神馬(像)の馬小屋があるのですがちょうどエサの時間かニンジンが積まれておりました。
神主はんおおきにやで!!
嬉しそうで何より。
珍像(?)見かけると関西弁しゃべってるように見えるのは何なんだろう。
入口にこんな亀さん像があります。こちらは宝くじが大当たりした人が奉納したそうで神社にお参りした後にこの亀をなでなでして、そのまま何も触らず“ジョイフル本田ニューポートひたちなか店内の宝くじ売り場”へ行くと大当たりが出るようです。
お店まで指定されているとは何て具体的な。それでいいのか少彦名命。←
私が買ったかどうかは内緒です。察しろ
境内の配置はこんな感じ↓
堂々たる立派な佇まいですね。この写真撮れるように人が居なくなる瞬間が来るまでずっと睨んでたらみんな気を使ってくれました。すまん
拝殿の上にはリスとぶどうの樹という左甚五郎※の作品があります。リスのふこふこ感が木で表現された温かみのある動的な彫刻ですね。金網で守られてました。
※左甚五郎=江戸時代後半にいたとされる伝説の彫刻職人。日光東照宮の眠り猫が有名。
神社に来たらだいたい拝殿をぐるっと回ります。特に意味はありませんし、面白いものを見つけた事もないですがなんとなく義務感を持ってます。
でっかい木
しっかりと大洗磯前神社を紹介していますね。
また来た参道に戻ってヤブツバキ達を愛でながら帰りましたよ。
2019年8月17日訪問
時間:-