〇個性:★★★★★ ウミガメ専門は世界的にも珍しい!
〇一言紹介:ウミガメ保護を目的とした産卵地近くの博物館。
Caretta caretta🐢
爬虫綱カメ目ウミガメ科アカウミガメ属
ウミガメは実は7種類(+亜種1種)しかいないそうです。日本でお馴染みのウミガメはだいたい甲羅が赤褐色のアカウミガメなんだとか。
どれもその数を減らしており、絶滅が心配されています。そんなウミガメを守ろうと保護と観光を両立させるべく奮闘する博物館が徳島県にありました。
アカウミガメの学名から博物館の名前はカレッタ!
博物館は昭和25年に日和佐中学校の生徒が始めたウミガメ研究会に端を発しています。当時この研究会で人工ふ化された子亀が現在も館内で飼育されており、記録の残る中では世界最高齢と言われる大亀へと成長しています。
目の前の大浜海岸は太古よりアカウミガメの産卵地としてその役割を果たします。地元ではウミガメは海の使いと言われ大切にされてきたそうです。
日本の渚100選に選ばれた海岸。
うぇるかめ🐢
入口ではアカウミガメのオブジェがお出迎え。
NHKのドラマ小説で″ウェルかめ”ってありましたがその舞台がここカレッタですね。
ちなみに私は観てません。
料金払って館内に入ると入口に甲羅がいっぱい。
↓これ何かわかる?
そう、ウミガメなりきりセット。
パッと見軽そうに見えますけど結構重たいです。
実際に背負わせてもらえますよ。ウミガメってよりかカッパになった気分でしたね。
ウミガメの甲羅は独特の匂いがあって苦手な人は苦手だそうですが通はそんなの気にしねぇそうです。
館内はけっこう広く、大きく分けて標本やパネルで情報発信するお勉強コーナーと実際にウミガメが泳ぐ水槽(館内・屋外)の3つのコーナーで構成されてる感じですね。
時間になるともぐもぐタイムもありますが距離が近いのでなんとも言えない匂いが漂います。笑
お勉強コーナーの入り口にはウミガメ全種類の標本がずらっと並びます。すべて説明付きで実に分かりやすいですね。7種類(+亜種1種)しかいないのでぜひお気に入りのウミガメを見つけてみてください。
その①アカウミガメ
本州四国で見られる日本で代表的なウミガメ。でっかい。
その②アオウミガメ
小笠原や南西諸島で産卵する草食のウミガメ。
小さい個体は四国沿岸にもいたりするよ。
その③ヒメウミガメ
ウミガメ界最小のカメ。
その④オサガメ
ウミガメ界最大のカメ。泳ぐのも一番早い。たぶん一番強いやつ。
その⑤タイマイ
甲羅が美しいので古いお家によくある剥製はだいたいこいつ。
浦島太郎を竜宮城へ連行したのはたぶんタイマイ。
その⑥フラットバック
オーストラリア北部の限られた海域に住むウミガメ。平たい。
その⑦ケンプヒメウミガメ
メキシコのエビ漁でよく混獲される。一番数が少ないとされるカメ。
その⑧クロウミガメ
アオウミガメの亜種。学者によっては分けた方がいいんじゃね?ってなってるらしい。ほんのり黒いがこの博物館でも勘違いしてたくらい分かりづらいらしい。
カメ界にもハーフはいるそうで実際のところはぱっと見じゃ分かりづらいみたいですね。
ハーフ以外にも変なカメもいるらしい。
赤いアオウミガメはもうアカウミガメでいいと思う。
他にもカメが1シーズンに産む卵の総量とか、
(1シーズンに複数回産卵にやってくる)
過去最大のカメ、アルケロンのオブジェとか、
実際のウミカメの卵の殻とか
とても柔らかいですよ
知的好奇心をガンガン揺さぶって来ますよ。
どうでもいい情報をひたすらに並べて情報の嵐になってる博物館いっぱいありますがカレッタではきれいにまとまっていて比較的分かりやすいなって印象です。
大暴れする子亀たち
これは産卵に訪れたウミガメの頭数。年々減っていることが嫌でも見て取れてしまいますね。
気候変動とかは自然の動きなんでさておき、プラスチックゴミとか少なからず人の生活が影響しているのは間違いないのでしょうね。
ウミガメに限らず自然に迷惑をかけないようにゴミの分別するとか最低限のマナーをもって生きたいもんです。
アシカと和むウミガメ
ちなみにこの写真のウミガメはオスで、(産卵に訪れる)メスと異なりオスは一生陸には上がってこないとの通説を覆す貴重な写真なんだとか。
何でも応えてくれるグーグルが居る世の中ですがまだまだ分からない事はたくさんあるようですね。いい方向に自然の摂理が解明されていく事を祈ります。
ひとしきりお勉強が終わったら実際に泳ぐカメたちを愛でる時間。子ガメ、青年カメ、でっかいカメと大中小に分かれて館内・屋外で自由に泳ぎ回っております。
小さいカメほどせわしなく泳ぎますね。優雅に泳ぐウミガメの姿とのギャップに萌えます。
実にふてこい顔や。
↓たまたま始まったもぐもぐタイム
ガメラもぐもぐする。
↓屋外はこんな感じ。
もぐもぐタイムが屋外で始まると勘違いして誰ももぐもぐしない屋外で待ちぼうけしてた事は内緒だ。
ウミガメ保護活動が始まった当初からいる浜太郎。御年約70歳。
どれが浜太郎か分かりませんでしたが巨大なカメたちが数頭優雅に泳いでいる姿は爽快でしたよ。
でっけー
カメは肺呼吸?なのかな。
時折、プシューって水吹き出しながら顔出してました。
こんな平和そうな顔してますが、
カメは噛む
噛むの?
噛むよ
すぐ触れる距離に泳いでますが、、、
たぶんとんでもない事になるので触らない方がいいよ。
マナーを守って楽しんでいってくれよなっ
2020年1月4日訪問
●日和佐ウミガメ博物館カレッタ
時間:9:00~17:00
入場料:大人 610円、中高生 500円、小学生 300円
休業日:毎週月曜(祝日の際はその翌日)、12/29~31
参考URL:日和佐うみがめ博物館カレッタ