そこにしかない個性。それはオブザイヤー

【絶景と珍景の旅ブログ】仕事の合間に旅をして。忙しいサラリーマンに寄り添う旅人に、そんな風に私はなりたい。オブザイヤーはただの口癖です。

昔、世界平和を祈る場所。今、珍スポット ~ハニベ巌窟院~

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〇個性:★★★★★ 作りかけの大仏は永遠に未完成?!

一言紹介:山中に開かれた世界平和を祈る洞窟寺院です。

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その道の愛好家で知らない者はいないザ・珍スポット、ハニベ巌窟院。入口に構える巨大な大仏ヘッドが香ばしいお寺は、桃太郎神社と合わせて日本二大珍スポットと呼んで差し支えないクオリティ!

 

実は前に事前知識なしで訪問した事があるのですが、ふと気になってネットで情報撮ってみたらほんのり悲しい事実が。金沢にお出かけする用事が出来たのでひっさびさに寄ってきました。

 

 

 

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 存在感よ

 

 

ハニベ巌窟院は小松市の少し山中に入ったところにあります。あまりに唐突に大仏ヘッドが出てくるので近くを通る人は嫌でも視界に入りますね。

 

 

 

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前に来た時にはそうではありませんでしたがハニベ巌窟院は日本遺産。

地元の自治体が申請して文化庁が認定する割と真面目な称号です。

 

もともとは初代院主、都賀田勇馬という日展(※)の審査員長も務めた銅像制作の第一人者が石切り場であったこの地を訪れた時に閃いて開洞した場所。

日展:大規模な総合美術展を催す公益社団法人

 

当時昭和26年、第二次世界大戦が終わり遺体となって無言で帰国する若者を目の当たりにした院主が世界平和を願い数百体もの仏像を作り上げます。

 

 

ちなみに埴輪など銅像を作る人を昔はハニベ師と呼んでいたそうです。ハニベの洞窟のお寺という事でハニベ巌窟院という名がついたそうですよ。

 

 

 

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入口のこちらの大仏ヘッド、ハニベ巌窟院のシンボルと言っても過言ではない巨大な像は二代目院主伯馬氏の作品。本来は33mの当時としては最大の大仏を計画していたようですが資金の問題で15mの頭部が完成したところで中断。

 

ホームページ見ると大仏の完成が悲願との事ですが、完成する事は・・ないだろうなっていうのがほんのり悲しい事実。

 

 

また後ほど。

 

 

 

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大仏ヘッドの胸元当たりの扉は水子供養のお堂の入り口。かなりの数の水子供養像が置かれているあたり地元の方の信仰を一手に受けている場所なんだなって感じます。

 

 

 

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ハニベ巌窟院の名物ともいえる洞窟は大仏ヘッドの奥ではなくて、向かって右側に進むとたどり着きます。

 

 

 

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道中には何とも言えないガタイの良い大仏に

 

 

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えーと、なんか前衛的な等身大の像に、

 

 

 

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ライオンと象の像。

 

 

・・まぁ世界平和の祈り方なんて人それぞれだからな。

 

 

 

 

 

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なんかうなだれている人が見えますがこの建物を通り抜けると洞窟の入り口が現れます。

 

 

 

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仁王像に守られるようにして佇む洞窟。夏涼しく冬温かい洞窟は薄暗くちょっとした異世界観を感じられていいですね。子供の時だったら結構怖かっただろうなって思います。

 

 

 

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立派な阿修羅像

 

 

 

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遠くにいるのは、、

 

 

 

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天上天下唯我独尊

 

 

お釈迦様爆誕。小生意気な感じの表情は何か意図があるのでしょうか。

 

 

 

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悟りを開かれる前の苦行中のお釈迦様。見事な作り、さすがは銅像造りの第一人者、都賀田勇馬氏と言ったところ。

 

 

 

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途中からなんかエロティックなエリアが始まります。

 

ヒンドゥ教美術の中には極端な禁欲思想もあれば逆に豊潤なエロティシズムを追求する思想もあって、後者のをミトゥナって言うんだって。

 

 

 

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エロす。

 

そういやお釈迦様も女遊びしまくって飽きた結果、苦行に走って悟りを開いたそうです。我慢してばっかだとたどり着けない境地があるのですね。(; ・`д・´)

 

 

 

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どういう状況なの?

 

 

抑えきれないリピドー。これぞ人間。

 

 

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エロスコーナーが終わると現れるのが地獄コーナー。

勘がいい人は気付くと思いますがここからは二代目院主伯馬氏の作品と言われます。

 

放蕩息子とも呼ばれていたらしい二代目の作品は初代と異なりユーモラスに満ちた俗世よりの作品、大仏ヘッドと合わせて珍スポットの称号を得てしまったのは二代目の功績(過ち?)でしょう。

 

 

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入口には地獄の門番、牛頭と馬頭。

 

 

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鬼の晩餐。メニューは耳とか舌とか。

 

 

 

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怖えぇぇ。

 

けど豚とかから見た人間てこんな感じだな。

 

 

 

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乱用ダメ絶対。




死んだら乱用の罪で裁かれそうな先輩がいるんですけどしっかりこの画像ラインしときました。震えるがいい





 

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最終的には初代の作品?に戻って洞窟は終わりです。

 

ちょっと前には窟内には社会を風刺するコーナーがあってセクハラ地獄とかあったらしいのですが今は撤去されたようです。

 

 

 

なんでかって、二代目院主が逮捕されたから。ぼそっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・お、ぉぅ(; ・`д・´) 

初めて知った時こんな顔になった。

 

 

 

 

 

 

 

もう保釈されたようですが2004年に水子供養に訪れた女性の体触って訴えられたそうです。自ら地獄に堕ちるとは、、何とも情けない放蕩息子。。

 

シンボルとなった大仏も計画性のなさから途中で中止になったそうな。

 

 

 

今となっては全長120mの牛久の大仏があるので完成したところで中途半端なのでそのままでいいと思うよ。たぶん完成しないほんのり悲しい事実ってこういう訳でした。

 

 

 

 

 

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ただ未確認情報ですが三代目院主となるかもしれない跡継ぎが存在するそうです。洞窟の入り口に初代とも二代目とも異なる作風の像がありましたがもしかすると三代目?

の作品かも。

 

ハニベ巌窟院、第三章幕開けとなる日がそのうち来るかもしれませんね。

大仏は完成させないでくれぇ

 

 

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とっても前衛的。

 

 

 

 

 

さて今年2月に訪問した時は足元が崩れているからか立ち入り禁止になってましたが、洞窟のさらに山頂には広場があって涅槃像が横たわります。

 

 

 

 

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写真は前回訪問時の2014年4月

 

 

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広場の無駄に贅沢使い

 

 

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 悪い事してます

 

 

 

 

この頃はまだ珍スポットにハマってなかったなぁ、懐かしい。

 

定期的にハニベ巌窟院は訪問して変化を期待したいと思います。 

 

 

 

 

 

2020年2月29日訪問

 

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●ハニベ巌窟院

住所:石川県小松市立明寺町イ1番地

拝観料:大人800円。小人500円

時間:09:00~17:00(4月~9月)09:00~16:00(10月~3月)

参考URL:ハニベ巌窟院2