〇個性:★★★★★ 日本唯一?!豪華春蘭仏教ランド!
〇一言紹介:バブル時代に作られた金ぴかのオブジェが並ぶ娯楽施設(跡)
石川県は美食に温泉、基本に忠実に実に優秀な観光県。個性探してる身の私は石川を攻略しきれていませんでした。が、そんな石川にも検索したら必ず出てくる四大珍スポットが存在します。
・ユートピア加賀の郷
・伝説の森公園(← ( ゚∀゚)・;'.、笑)
コスモアイルとユートピア加賀の郷がまだ未訪問だったのですが、そう言えば加賀って石川を代表する地名なのに行ったことないな~っと思ったので今回はユートピア加賀の郷を訪れる事にしました。
ちなみに伝説の森公園はガッカリする事に悦びを感じる人じゃないなら行かなくていいよ。笑
彼女とか連れて行ったら大惨事よ
漂う哀愁!
駅からでも見えるらしいこのお姿。観光地って感じの雰囲気ある場所でもなく普通に町中に高く聳え立つ大観音の麓がユートピア加賀の郷です。
周りに何も目立つものがないだけに見なかった事には出来ない、むしろ向かわざるを得ないそんな存在感を辺りに漂わせています。
こんな感じ
ユートピア加賀の郷とは、1987年に300億円近くをかけて建設された金色の仏教系娯楽施設!当時は日本中が狂乱の渦に巻き込まれていたバブル真っただ中。娯楽施設には人が来る!ガンガン儲かる!!だから作ろう!!!
そんな勢いが今でも感じられるくらいにあらゆるものがGold or Big。昔はジェットコースターや観覧車もある巨大なテーマパークだったそうですね。
特色は何と言っても仏教を軸にしたコンセプト。全長73mの子授け観音、お釈迦様の一生を表現した巨大ジオラマに夥しい数の金色千手観音、金色の梵鐘。
実際オープン当初は長時間並ぶ事もあった人気スポットだったんだとか。
で、これが今って訳よ
夢の跡って言葉がこれほどふさわしい場所初めて見たかもしんない。
これ入口
何があったの?って聞きたくなるくらいバッキョバキョなガラスたち。
本当に営業してるのか不安になりましたがそこそこ新しめな掲示板あったので信じて突き進んでみました。
こんな感じの入り口があって係りのおっちゃんが左側で新聞読んでたので入場料500円払ってinします。珍スポットにありがちな悪がらみもないのでざ・雇われって感じです。
まばらにですが観光客?のグループがいました。とは言えこれだけ巨大な施設を運営するにはたぶん今の1000倍くらい客が必要だと思う。どうやって存続してるんだろ?
見どころは個人的に大観音の胎内巡りと千手観音、巨大ジオラマ、金色梵鐘の4つ。全部大観音の周りにあるのでお寺参りもほどほどに向かいます。
まずは存在感の塊である大観音様の胎内巡り。
Go!
oh!
・・・豪華!笑
純金じゃないと思いますけどまばゆいばかりの観音像がずらぁっと並びます。なんでもこちらでは西国三十三ケ所、坂東三十三ケ所、秩父三十四番すべて回ることが出来るそうです。
そこまで欲張ったら1か所に集まっても1日でお参りしきれないんじゃ・・・
うん、そんな事関係ないね。すごい。
ちなみに壁に貼られている観音様のお札は3,000円で名前書いて奉納してくれるそうです。本当にこれだけ奉納されてるのか・・と思いきやちゃんとみんな名前書いてました。
昔は観音像内部の階段を登れたようですが今は立ち入り禁止になってました。めっちゃ気になりますけど真っ暗なのと人道的に侵入は辞めておきます。
スタッフの待機するカウンターがありましたがきれいに整えられた造花が逆に不気味でしたね。
ここにスタッフが待機する事はもうないんだろうな。
胎内から抜け出して進んでいくと次は加賀三十三間堂があって内部にとんでもねぇ数の千手観音像が並びます。窒息するほどの密度に集まった千手観音は圧巻の一言。
意気揚々と画像上げてましたがよく見たら”撮影禁止”って但し書きが一緒に映ってましたので同じ建物内にあったジオラマ上げときます。(意外と気づかないもんですね。ごめんなさい。)
個人的にはここが一番インパクトあってお勧め。画像だと伝わりづらいですがかなり巨大で大掛かりなジオラマです。
矢印の方向にお釈迦様の一生が展開されていく感じです。
受胎から始まる。
なんやかんやで悟る。
魑魅魍魎ども
最終的に入涅槃(=釈迦の死)。
羊もリアル
入涅槃を乗り越えて僕らは前に進む。
これ第三セクターとかで運営主体仕切り直して、観光ルートに組み込んだら普通にもっと上手く運営できるんじゃないだろうか。そう思わずにはいられないくらいしっかりしたハードのコンテンツが揃ってます。
こんな壮大なB級スポット初めて見た。
回廊の終点辺りに最後の見どころ世界一巨大な梵鐘があります。
大きさは大宇宙そのものです。ー
重量は350トン。もう凄すぎてよくわかんない。
これがその梵鐘。
これ純金だったらえげつない価格だろうな。実際は合金製で金箔を貼っているそうです。表面の金箔だけでも大変な価格ですよ。
梵鐘を支えるのは身分の低そうな鬼たち。
鳴らせることなら盛大に鳴らして来たかったのですが鳴らすのは禁止。ていうか無理です。
珍スポットと思ってきたのに想定外のクオリティに戸惑いました。
これ普通に一流の観光地になれるんじゃね?と言いたいところですが長年の整備不足でいたるところが画像みたいにボロッボロなのでそこだけ残念な感じですね。
所有者も複数回変わっているようで今は『天空聖陵 加賀の郷』と言う名が正しいそうです。
驕れるものも久しからずただ春の夜の夢の如し
名前は何でもいいのでこれからもここ加賀で息長くあり続けて欲しい、そんな壮大なユートピア加賀の郷でした。
2020年2月29日訪問
●天空聖陵 加賀の郷(旧ユートピア加賀の郷)
拝観料:500円
時間:09:00~18:00