〇個性：★★★★★ 千葉時代の幕開けだ！！
〇一言紹介：日本で唯一GSSPがある場所です。
＼＼チバニアン決定しました‼／／
2020年新年早々に日本に朗報、地球史に千葉県がその名を冠する事になりました。その名も千葉セクション、通称チバニアン。
幼少期にオバタリアンなる俗語に触れあってきた昭和後期から平成初期の人にはなんともむず痒い響きですが今後教科書にも正式にチバニアンという言葉が使われます。
http://www.geosociety.jp/name/content0166.htmlより抜粋
地学を勉強したのは中学校まで。正直そんなに地学に明るいわけではありませんが要するに地球年代には世界共通の時代区分があって、それは地層の状態を根拠として分けています。
その区切りとなる地層の状態が最もよくわかる場所を”ＧＳＳＰ”といい、ＧＳＳＰがある場所をその時代の名前に組み込むという学会の慣習があるようです。
（何回読んでも分からないので詳しく知りたい人は日本地質学会のＨＰへＧo！）
世界で1か所しかないＧＳＳＰという考え方はこのニュースをみて初めて知りました。
せっかくバイクでさくっと行ける場所に住んでるのでなんだかミーハーですが感じてきました、チバニアン。
ビジターセンターが開設されていました。
その隣ではお土産屋？道の駅っぽいのも。
チバニアンの里。う～んニュース出てまだ1か月だから人いっぱいいると思いましたけど地元の人ばっかでした。笑
ビジターセンター内では専門の係りの方がおり、熱心に説明してくださります。正直まったく分かりません。難しぃぃ
・・ま、まぁ何か分からなくても歴史に残る偉大な場所である事は間違いない。凡人である私はそう言い聞かせてチバニアンを感じにその地層へと歩みを進めます。
いい天気です。（小並感）
チバニアンの根拠となる地層（ＧＳＳＰ）は地磁気逆転地層と言うようです。現場はビジターセンターから割と歩きますね。こんな地元の人しか行かないであろう場所良く見つけたなぁって感心します。
養老川にたどり着きました。
思いの外、人が結構いました。家族連れも何組か。
みんな写真撮ったり、水遊びしたり思い思いにのんびり過ごしていました。
ＧＳＳＰ見に来たんじゃないのか？
さて本題のＧＳＳＰがこちら。
何が何なのか全く分かりませんが、とりあえず杭を良く打ち込めたなってのが第一の感想です。
歴史的にとても貴重な場所にも関わらず普通に近寄れるのがなんともシュールな感じ。簡単な立ち入り禁止のロープが張ってあるだけで後は見学自由と言う感じでした。
何でも地球のＮ極とＳ極はたびたび入れ替わっており（←?!）、今から約７７万年前に最後の地磁気逆転が起こったそうです。それがはっきりとわかるのがこちらの地層。
鉄とかって磁石に引き付けられるのがイメージできると思いますが、地面に堆積する鉱物の偏り（分布）で地磁気の逆転が分かるんですって。
もちろん自然科学とは言え、大中小様々な要因が絡まりあって”現象”が起こります。
単純にＡだからＢ！と言えるわけもなく、地磁気逆転の証拠を示すために日本の研究チームの地道な努力が実を結んだ結果のチバニアンというわけです。
ＧＳＳＰの登録申請は２０１７年、地層発見から考えると何年かかってるんでしょうね？
この地層、素人が見てもまったくなんのこっちゃか分かりませんがこの地球の悠久の歴史が刻まれたものだと思ってみると人のちっぽけさを感じて夜空を見上げているような気持になりますね。
ありがとうニッポン。おめでとうチバニアン。
地球史に名前を刻んだ研究チームに心から敬意を示します。
盛り上がった気持ちを胸に千葉県民の友達に賛辞を贈りました。
チバニアンおめっ！
友達は言う。
ありがとう。
発見したん『茨城大学』のチームやけどな。
・・・おめでとう、ちばらき。
関西弁はフェイクです。
2020年2月23日訪問
●チバニアンビジターセンター
住所：千葉県市原市田淵１１５７
時間：9:00~16:00
入場料：－
駐車場：あり（少し狭め）
参考URL：http://www.ichihara-kankou.or.jp/publics/index/153
