〇個性:★★★★★ 勝敗がつかないのが特徴!
〇一言紹介:国指定重要無形民俗文化財の闘牛大会です。
日本に闘牛文化あるのって知ってる?
こうやって聞く時はだいたい自分が知らなかった時なんですけど、割と全国で定期的に開催されているようです。新潟県までドライブする事決めてたのでちょうどいい場所と日並びで開催されてたので見てきました。
新潟県の闘牛文化は記録がちゃんとあるという事で重要無形民俗文化財に指定されています。大きく2か所ありますが、今回は中越沖地震で大きな被害を被った山古志村(現:長岡市)の方に伺いました。
山古志に3つある闘技場の内、山古志闘牛場で。けっこう山の上にあって絶景です。
江戸っ子っぽいのと闘牛
闘牛場は、思いの外ザ・コロッセウムって感じでどこかしら異国感を感じます。
実際に牛たちが戦う場所と最前席はロープで仕切られているだけで牛がその気になったら普通に突進してこれそうですね。ちょっと勇気がいります。
・・てか人多いな!
30分前くらいに着いたんですけどもう座るとこほとんどなかったので時間には余裕をもって行くべしである。
まだ時間があったので席取って軽く辺りを散策します。
心のどこかであるだろうなって思ってたよ。
闘牛達が焼かれてない事を祈ります。
闘技場の入り口とは反対側で参戦予定の牛たちがつながれていました。
でけー
私実家が酪農家なので乳牛と共に育ったのですが実は雄牛を見るのは初めて。まぁその大きい事。こんなんに突進された日にゃ召される事間違いないですわな。
どことなくアメリカン
そうこうしているうちに始まりの時がやってきました。
名司会の松田さん
山古志の闘牛は経験の浅い若牛同士の闘いから始まり、熟練の猛者同志の頂上決戦へと約12回の取り組みが行われます。
一番の特徴は勝った負けたの決着をつけないところ。周りには勢子と呼ばれる男達が闘牛を闘いへ誘いながらも機を見計らって引き分けに持ち込みます。もともと田畑を耕す大切な牛たちが傷つかないようにとの配慮から生まれた文化だそうです。
順番に綱に惹かれ闘牛達が入場してきます。
黒毛、茶毛、それに角の形も様々。(沖縄の牛とか角がまっすぐに生えてる。)
闘いは勢子が闘牛達を向かい合わせにして縄をほどいた瞬間に始まります。
一瞬の静寂を切り裂き、いざゴング!
上の画像と違う牛の取り組みである事はご愛敬だ!
ゴンッ
巨大な牛たちの闘いは想像以上の大迫力!
実際に頭突きあった瞬間には鈍い音が辺りに伝わります。
最終的に引き分けに終えるよう勢子が機を見計らっていてもやはり一瞬の勝負の出来事、中には完全に相手を倒してしまう一幕もあります。
かと思えば、闘いに取り組まず走り回ってしまう場面も。
牛たちだけでなく勢子も気が抜けません。
無事勝負が引き分けに終われば、その牛のオーナーさんや家族が順番に牛を引いて観客に挨拶して退場していきます。
気の抜けない真剣勝負が繰り広げられる訳ですが牛が傷つかないように引き分け時を見定めたりオーナーの子供が牛を引いていったりとどことなく柔らかい雰囲気に包まれてたりもするのが山古志闘牛の特徴なのかなって思ったりします。
↓ 実際の取り組みは動画で。
どう?!
うざい?笑
いろいろ描写切り取って文字にしようかと思いましたけど生憎私の文才だとうまく伝わらないので動画貼ってみました。
動画で伝わりづらいとこ補足すると山古志闘牛のもう一つの見どころはMC勢子(初めに出てきた松田さん)の名司会。
例えばこの画像、歴戦の猛者の闘牛達がやる気にみなぎっている時に自分の匂いを地面にこすりつけるしぐさなんだそうです。かれこれ闘牛見に行って1年以上たちますが未だに覚えているのは実に分かりやすい解説と共に見たからでしょう。
たまに司会おいて牛追い掛け回したりしてましたが(笑)、牛だけでなくMC勢子の松田さん見に山古志行ってもいいかもよ。
何にしてもここは近いうちに再訪する予感だな。
2019年5月4日訪問
●山古志闘牛場
時間:長岡市ホームページ参照
料金:2200円 ※コンビニでチケット買えます。
駐車場:有(広い)
参考URL:越後山古志の闘牛大会(牛の角突き)|新潟のイベント|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ