〇個性:★★★★☆ 別名、カッパ寺!
〇一言紹介:かつてカッパを助けた喜八が眠るお寺。
かっぱ橋道具街って言う業務用の食材・包材が売ってる通りが浅草にあるんですけど、至る所にカッパがおります。
東京に越してきた時から変な町だな~って思ってたんですけど割と真面目なストーリーがあってこの名になっているようです。
人間味のあるカッパ
眠たそう
江戸時代辺りまでは浅草辺りの台東区、墨田区、江東区は墨田川などの扇状地。少し雨が降るだけで頻繁に出水に襲われ、町の衛生環境もあまりよくなかったそうです。
たびたび流行る病や水浸しになって苦しむ町民を見た雨合羽商の喜八がこの問題に心を痛め、私財を投げ打ち水を逃がすための堀の掘削工事を始めます。
http://goldnews.jp/photo/kanto/entry-2692.htmlより転載
大工でもない素人の喜八が一人で作業をしているうちに近くの川に住むカッパたちが見よう見まねで手伝うように。実は昔、喜八は病気の子カッパを助けた事があるとかで、手伝い始めたカッパはその子の父親?なんていうお話もあります。
カッパだけでなく、黙々と作業する喜八を見た町民たちもその作業に加わり始めます。始めた頃には何年かかる事やらと思われた作業は奇跡的な早さで完成。
以後町には快適な生活が訪れ、いつしかこのカッパ達を見たら商売繁盛につながると考えられるようになり、かっぱ橋商店街と言う名前につながっていきました。
さて、1814年に工事の功労者、喜八が亡くなった際に曹源寺と言うお寺に葬られるわけですが、どういう訳かカッパ達もこのお寺に住み着くようになったようです。
食品サンプルの目新しさもあってたくさんの外国人観光客が訪れて賑わうかっぱ橋商店街の外れにあるお寺、あまり知られていませんが味わい深い珍景が広がるいいお寺です。
ここをスルーするのはもったいないっ
住宅や会社に囲まれて分かりづらい入口ですのでGooglemapに導かれていきましょう。
表札にかっぱ寺と書いてありますね。
さっそく入ってカッパ達と触れ合いましょう。
お邪魔しますっ!!
こんにちわ・・
おぉっ・・(; ・`д・´)
そう来たか。
一瞬キュウリかと思ったよ。
カッパっていいカッパと悪いカッパいますけどこいつはたぶん水に引き込んでくる奴だな。
都会のお寺なんでそんなに広くないですね。
他のカッパ達もすぐに見つかります。
こちらはカッパ大明神。商売繁盛を司る神(?)です。
丁重にお参りしておきましょう。
彼はきっと喜八にお酒もらってたおじさんカッパですね。
もうちょっと丁寧に作ってやれよって思った。
これはおかっぱのおじさんです。
悪しからず。←
さてそう広くない境内に一つお堂があるのですが、そちらには世にも珍しいカッパの骨が奉納されています。
参拝には事前予約が必要なので見たい方は直接曹源寺へお電話ください。
カッパの掛け軸が味わい深い。
お唱えの言葉は『オン・カッパヤソワカ』。
カッパを崇めよ。
こちらが件のカッパの骨。
ケンタッキーみたい?ばかやろう
人間の手みたいですね。
カッパて実は絶滅した人間の亜種だったりして。
観光地としてのきらきらした浅草もいいけど、人々の生活の場としての浅草も同じくらい味わい深くて好き。
ちなみに後日訪問した時はキュウリの配給日。カッパ大歓喜でした。
カッパは暑いのが大の苦手。
身体を冷やすと言われるキュウリは最高の食べ物なのだ。
きゅうり オン・ザ ち●こ
おかっぱのおじさんにも配給されてました。
そして彼には、
まさかの無配(; ・`д・´)!?
ぎーちゃんがなんなのか。
誰か知っている人いたら教えてくれ。
2018年9月2日訪問
2019年2月11日再訪
●宗教法人(禅宗) 曹源寺
時間:-
料金:-
※堂内参拝は事前予約必要:03-3841-2035
駐車場:無
参考URL:天正16年からの歴史と伝統|曹源寺